キャンプ仕様へ改装中の GIOS FELUCA のステムを RITCHEY WCS C220 へ換装した好結果に味を占めたワタクシは、さらなる乗り心地の向上を目論んで新たなシートポストを物色。セットバック0mmの RITCHEY COMP ZERO を調達しちゃいました。
GIOS FELUCA はシート角が70°と寝すぎてるので、体格にサドル高を合わせるとサドル位置が後に退がりすぎちゃうのよ。そのため、サドル位置を前に出せるセットバック0mmのシートポストが欠かせないのです。まあ、その実はRITCHEYのデザインが気に入っただけだったりして。
調達した RITCHEY COMP ZERO は、FELUCAに適合する外径27.2mm仕様。素材は同社ステムと同様のA2014(鍛造アルミ合金)なので、衝撃緩和性を期待せずにはいられません。ちなみに、これまで使ってた 3T DORIC PRO は高剛性で超硬いA7075(超々ジュラルミン)。
そんな RITCHEY COMP ZERO の実測重量は290gで、カタログ値より50g過多。まあ、全長が400mmもあって1/3は切り捨てることになるから気にすんな。一方の 3T DORIC PRO は切った状態で228gで、それとあまり変わらない重量に着地しそう。
なお、RITCHEY COMP ZERO のヤグラは、板状の上下台座でサドルレールを挟む形式。個人的には、T字の固定パーツ付きボルトで留める形式より作業しやすくて助かります。3TやKCNCのシートポストは後者なので、サドルの装着作業に手間取るのよ。
それでは RITCHEY COMP ZERO を GIOS FELUCA に挿し、サドル SPECIALIZED ROMIN EXPERT を装着。シートポスト高とサドル前後位置は換装前と同様にし、サドル中心部を水平にしてあります。おお、シンプルにまとまってカッコイイではないか。
それにしても、SPECIALIZED ROMIN EXPERT の経年劣化が進行してるなあ。あちこち表皮が破れてるし、左右で形状が歪になってるし、サドルレールが歪んでるし……。14年も使えばヘタって当然か。我がSiriに馴染みまくったサドルだけど、替えどきかな。
ともあれ、シートポストを RITCHEY COMP ZERO に換装した GIOS FELUCA で試走。ステムを換装したときのような劇的な変化はないけど、大きめのギャップを越えたときの衝撃が和らいだかも。そういえば、坐骨まで響く突き上げ衝撃を感じなかったなあ。
ステムとシートポストを超々ジュラルミンの3Tから鍛造アルミ合金のRITCHEYへ換えた結果、乗り味は確実にマイルドになりました。裏を返せばダイレクト感が薄れて、以前よりパワーロスしてる気もします。でも、キャンプ道具を積載してゆっくり走るのであれば、これくらいダルでイイかもね。
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