寒風が身に染みますね、まだ11月中旬だというのに。この冬のライドは、かなりの防寒対策をしないとキツそう。そんなことを考えてた矢先、超々ロングセラーなハクキンカイロが値下がりしてました。これをポチらずにおけるものか。冬もポカポカで走るぜい!
購入したのは、最も小型の ハクキンウォーマー・ミニ です。横58×縦87×厚さ13.5mmとコンパクトで、使用時の総重量も77gと軽量。それでいて約45℃の発熱保温を最大18時間も続けるタフガイ。しかも、プラチナとベンジン気化ガスの化学反応(触媒燃焼)を利用するクリーンなヤツです。
レトロなおじさんが描かれたパッケージの中身は、ハクキンウォーマー・ミニ本体、フリース製の小袋、燃料カップ、そして取扱説明書。小袋に刺繍された “SINCE 1923” の文字が誇らしげ。あ、本体フタに設けられた通気孔は、孔雀を模したデザインなんだそうです。
ハクキンウォーマー・ミニと一緒に、燃料の ハクキンカイロ指定NTベンジン も購入。純正品が廃盤となった今、コレとエビスベンジンが同成分のメーカー指定品となってます。コンビニで入手できるジッポーオイルを使う人もいるそうだけど、安心感を買うつもりで指定品を選択しました。
それでは ハクキンウォーマー・ミニ を使ってみましょうかね。まずは本体のフタを外し、次に火口を外します。火口に入ってる黒色っぽい繊維がプラチナ触媒。手で触れたりススが付着すると寿命が短くなるそうなので、火口の金属部分だけを触るように気をつけねば。
脱脂綿が詰まった本体の火口を外した部分に燃料カップを平行に差し、目盛りをガイドにしてベンジンを注ぎます。燃料カップ1杯のベンジンで約12時間の使用が可能とのこと。ハクキンウォーマー・ミニの場合、1.5杯のベンジンを入れることができます(スタンダードは2杯)。
燃料カップを90°ひねるとベンジンが本体に注ぎ込まれ、内部の脱脂綿に吸収されていきます。1杯分のベンジンの染み込みが終わったらカップを平行に戻し、残り0.5杯のベンジンをカップに注いで再びカップを90°回転。この手順で1.5杯分のベンジンを供給します。
次に本体を逆さにして軽く押し、脱脂綿が吸収しきれなかったベンジンを排出します。余ったベンジンが染み出すとプラチナ触媒にダメージを与えるため、これは必ず行うべき。それにベンジンが外部へ付着すると臭くなっちゃうしね。念のための所作です。
ベンジンを満たした本体に火口を取り付け、プラチナ触媒にライターの炎を近づけて10秒ほど加熱。あくまでもプラチナ触媒を温めて触媒反応を促すことが目的で、触媒に着火するわけではありません。余談だけど、BICライターの和柄シリーズが好き(推しは青海波)。
火口が温かくなると、1分も経たないうちに本体も熱を帯びてくるので、フタをして小袋に入れます。やがて本体表面が触るのを躊躇するレベルで熱くなるので、さっさと小袋に入れるべし。すると、ジワ〜ンとやわらかくて優しい温かさが伝わってきます。
小袋に入れた ハクキンウォーマー・ミニ は、ジャージの背面ポケットに収納。こうすることで腰や背中を温めておけるので、厳寒ライド中の底冷えや腰痛を防げます。また、寒さで動作しなくなったカメラやモバイルバッテリーに押し付けて、強制的に復旧させることもできます。
ハクキンカイロは、ベテランサイクリストやキャンパーが当然のように持ってる保温器具だけあって、シンプルで信頼性に優れたアイテム。しっかりとした温かさが優しく伝わってくるところが愛らしく、ついつい使用頻度が高まっちゃいます。小さくても頼もしい冬の相棒ですね。
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